【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
パリッとした白シャツに、質のいいグレーのベスト。
長すぎる脚は、光沢のある黒のストライプスーツに包まれていて、ふわふわのプラチナのブロンドヘアーをかき上げている、漆鷲社長がいた。
シュッとした鼻筋は、もう綺麗に治っている。
なんで⋯⋯こんなところに。
ゆったりと、規則正しく革靴を鳴らしながら真っ直ぐ歩いてきた彼は私たちの前で立ち止まり、数冊のファイルを手に、ニッコリと美しく微笑んだ。
碧の宝石がふたつレンズ越しに私を見つめる。
「君たちもさがしもの?」
「――っ」
その極上の美貌を前にして、一気に記憶が舞い戻りそうになった私は、動揺のあまり硬直した。