【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「っ――?!」
なっ⋯⋯
一瞬だった。
グッと腕を引かれたと思ったら、飛び込むように社長の胸に思いっきり顔をぶつけて、それからすぐに扉が閉まり、鍵が締まる音も同時に聞こえた。
眼鏡が食い込んでいた眉間を撫でつつ、視線を感じてではっと顔を上げると、金色の柔らかな髪に包まれた極上の顔が、ドアに寄りかかっている私を静かに見下ろしていた。
しなやかな腕が顔の両側に突いていて、いわゆる壁ドンというやつで
その美しい顔を目の前にすると、秘めていたあのキスの記憶が呼び覚まされる。
わわ、忘れる予定だったのに⋯⋯。
いきなり、なんのつもりなんだ。
早くも心臓が壊れそうだ
コバルトブルーの澄んだ瞳。
毛穴ひとつ見当たらない陶器のような肌。
桃色の唇。
嫌でもその美しさに惹きつけられる。