【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―

ワンピースについていたロゴは、オートクチュールの高級ブランド。

パンプスは職人が一足ずつ丁寧に仕上げると言われている、一点物のメーカーで、

首元には、キラキラ輝くハートのネックレスが揺れている。

これは、身支度が終わってから、漆鷲社長がつけてくれたもの。

たぶん⋯⋯ダイヤだ。

これ全てお買い上げしたら⋯⋯⋯!!

サーっと青ざめて、勢いよく身体ごと振り返った。


「社長――!」

「――変なことは考えない⋯⋯」


開こうとした唇の上に、指先がグッと乗せられて押し黙った。


「これは僕がしたくてしたことだから、受け取って欲しい。

⋯⋯それでも返したいって言うなら―――」


そう言って、漆鷲社長は内緒話をするように、桃色の唇をそっと私の耳に寄せて、密やかにささやく。
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