【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
「さぁ、行こう。シンデレラ」
「え⋯⋯」
驚いてスッと顎を上げると、
上質なオフホワイトスーツを上品に着こなした素敵な王子様が、微笑みながら優雅に手を差し出していた。
碧色の瞳が三日月を描き、その真ん中に私を映している。
「社員証を落した、僕のシンデレラ。一緒に食事に行ってもらえますか?」
まるでお姫様にダンスを乞うように、胸に手を当てて腰を屈める漆鷲社長。
私にはなんて似合わない言葉だろう。
そう思いながらも、痛いくらい弾む胸を押さえた。