【コミカライズ】漆鷲社長の寵愛は突然に―地味っ子眼鏡への求愛のしかた―
色んな顔を持っている王子様。
優雅な紳士だったり
意地悪な顔をしたり
ちょっと強引だったり
突然プロポーズをしてきたり
こんな素敵な人に特別扱いされたら、
そのうち自分がお姫様になったんじゃないかと、勘違いしてしまいそう。
お姫様どころか、お見合いパーティにいったときは、男性から一線引かれて嫌悪されていたのに⋯⋯
例え気まぐれでも、こんな私を相手にするなんて変わってる。
本当に⋯⋯変わってる。
少しだけ躊躇しながらも、私は差し出された手にそっと手のひらを乗せた。
「私なんかで、よければ⋯⋯」
大きな手は私の手を丁寧に掴むと、恭しく持ち上げて、手の甲に唇を押し付けた。
「では⋯⋯来美、参りましょう」
私はまだ、今朝の夢の続きを見ているのかもしれない。
――――――