結婚から始めましょう。
「唯一、手放しで受け入れてくれたのが、おじいさんだった。おじいさんは両親に向かう親族の敵意を逸らしたい目的もあって、母が自分で会社を立ち上げることを応援したんだ。もし母がそのまま傘下の会社の社長に就任しようものなら、親族からの批判はさらに強まっただろうから。でも、自力で作り上げた地位なら、表立って批判はされない。
ただ、それだけで批判は完全になくなるわけがなくて、当然2人の間に産まれた僕も、親族のバッシングの対象だ」
蓮は悲しげに目を伏せた。
〝爪弾き〟という言葉は、あながち間違っていないのだろう。
一体、この人はどれほど心を痛めてきたのだろうか。想像すると、私まで苦しくなってくる。
「桃香、僕は大丈夫だから。そんな顔しないで」
優しく頬を撫でられて、ハッとする。
「おじいさんだけが、僕の味方をしてくれた。だから僕は、おじいさんの期待だけは応えたいといつも思ってた」
蓮は幸太郎のことを心から慕っている。話している蓮の姿から、それが伝わってくる。
ただ、それだけで批判は完全になくなるわけがなくて、当然2人の間に産まれた僕も、親族のバッシングの対象だ」
蓮は悲しげに目を伏せた。
〝爪弾き〟という言葉は、あながち間違っていないのだろう。
一体、この人はどれほど心を痛めてきたのだろうか。想像すると、私まで苦しくなってくる。
「桃香、僕は大丈夫だから。そんな顔しないで」
優しく頬を撫でられて、ハッとする。
「おじいさんだけが、僕の味方をしてくれた。だから僕は、おじいさんの期待だけは応えたいといつも思ってた」
蓮は幸太郎のことを心から慕っている。話している蓮の姿から、それが伝わってくる。