結婚から始めましょう。
「それで、あなたを見かけてこの人だって一目で惹かれたんです。仕事に向かう時の姿が、とても魅力的で。この人と話してみたいと思ったんです」
えっと……それは一目惚れではないよね。
好きになったというより、興味を持った程度というか……
「違いますよ」
「えっ?」
「桃香さんの考えていたことが、なんとなく想像できたので。
仕事中の姿から興味を持って、後に南田に桃香さんのことを聞いたんです。そしたら、優しくて、こちらの心に寄り添ってくれる人だって。
ただ、既婚者と聞いたもので……」
そう言ってチラリと左手に目を向けられる。もちろん、今は指輪をはめていない。
「よかった。諦めきれずに悪あがきをして、華子さんに連絡させてもらったんです。あなたが実は独身だと聞いて、チャンスだと思いました」
恥ずかしげもなく私に好意を抱いた経緯を話してくれるけれど、いかにも女の人を口説くことに慣れてるんじゃないかと、うがった見方をしてしまう。
だって、私なんかより断然綺麗な人はいくらでもいる。こうしてここまで来る間にも、魅力的な女性と何人もすれ違ってきた。このビル内にオフィスを構えてるのなら、綺麗な人なんて見飽きるぐらいだろうに。
「そう思ってくだざったことは、素直に嬉しいです。ただ……失礼ですが、あなたのように社会的地位もあって容姿の整った方なら、引く手数多なのではないですか?」
気を悪くされてしまうこと承知で、本音をぶつけてみた。
だって、この人のパーソナリティは正直わからないけれど、それを抜きにしても寄ってくる女性はたくさんいるはずだもの。
えっと……それは一目惚れではないよね。
好きになったというより、興味を持った程度というか……
「違いますよ」
「えっ?」
「桃香さんの考えていたことが、なんとなく想像できたので。
仕事中の姿から興味を持って、後に南田に桃香さんのことを聞いたんです。そしたら、優しくて、こちらの心に寄り添ってくれる人だって。
ただ、既婚者と聞いたもので……」
そう言ってチラリと左手に目を向けられる。もちろん、今は指輪をはめていない。
「よかった。諦めきれずに悪あがきをして、華子さんに連絡させてもらったんです。あなたが実は独身だと聞いて、チャンスだと思いました」
恥ずかしげもなく私に好意を抱いた経緯を話してくれるけれど、いかにも女の人を口説くことに慣れてるんじゃないかと、うがった見方をしてしまう。
だって、私なんかより断然綺麗な人はいくらでもいる。こうしてここまで来る間にも、魅力的な女性と何人もすれ違ってきた。このビル内にオフィスを構えてるのなら、綺麗な人なんて見飽きるぐらいだろうに。
「そう思ってくだざったことは、素直に嬉しいです。ただ……失礼ですが、あなたのように社会的地位もあって容姿の整った方なら、引く手数多なのではないですか?」
気を悪くされてしまうこと承知で、本音をぶつけてみた。
だって、この人のパーソナリティは正直わからないけれど、それを抜きにしても寄ってくる女性はたくさんいるはずだもの。