結婚から始めましょう。
パートナーに求めるもの。
蓮はそれを〝私を想って、私自身を必要としてくれること〟だと言った。
私はどうだろう。
「私は……恋をしてみたいです」
言ってからハッとした。
「あっ、いえ、今のはなしで」
初対面の人に、何を言っているのだろう。これはお見合いなんだから、その先は恋愛というより結婚に直結するっていうのに。条件にすらなっていないことを口走ってしまった。
「素敵ですね」
「え?」
一人焦って、恥ずかしくて俯いていたら、笑うでもからかうでもなく、本当にそう思ったというように蓮が言った。
「私も、恋がしてみたいです。桃香さんと。今はまだ片思いですが」
ドクリと胸が跳ねた。
私と、恋がしてみたい……?
「桃香さんは、どうしても私を受け入れられませんか?」
蓮を?そんなの逆だ。何もない私の方に問題があるのだ。
「そ、そんな。蓮さんはどこからどう見ても素敵な方で……」
「でしたら、そんなふうに言ってくださるのなら、私のことを考えてくれませんか?お付き合いの中で合わないと感じた時は、断ってもかまいませんので」
決して強引に進められるようなことはされてないのに、どうしてだろう。ここにきて、とりあえず断るという選択肢は完全に消されてしまった気がする。
こんな素敵な人が、自分への好意をストレートに告げてくれるなんて、素直に嬉しいと思った。
蓮はそれを〝私を想って、私自身を必要としてくれること〟だと言った。
私はどうだろう。
「私は……恋をしてみたいです」
言ってからハッとした。
「あっ、いえ、今のはなしで」
初対面の人に、何を言っているのだろう。これはお見合いなんだから、その先は恋愛というより結婚に直結するっていうのに。条件にすらなっていないことを口走ってしまった。
「素敵ですね」
「え?」
一人焦って、恥ずかしくて俯いていたら、笑うでもからかうでもなく、本当にそう思ったというように蓮が言った。
「私も、恋がしてみたいです。桃香さんと。今はまだ片思いですが」
ドクリと胸が跳ねた。
私と、恋がしてみたい……?
「桃香さんは、どうしても私を受け入れられませんか?」
蓮を?そんなの逆だ。何もない私の方に問題があるのだ。
「そ、そんな。蓮さんはどこからどう見ても素敵な方で……」
「でしたら、そんなふうに言ってくださるのなら、私のことを考えてくれませんか?お付き合いの中で合わないと感じた時は、断ってもかまいませんので」
決して強引に進められるようなことはされてないのに、どうしてだろう。ここにきて、とりあえず断るという選択肢は完全に消されてしまった気がする。
こんな素敵な人が、自分への好意をストレートに告げてくれるなんて、素直に嬉しいと思った。