触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
駅までの道を歩く。
途中で澪ちゃんから電話があったけど、さっきの女の人がかけてきたのかと思うと、怖くて出られなかった。
ーー澪ちゃんは、そういうことをする人じゃない。
大丈夫だと何度も自分に言い聞かせる。
さっきのも、きっと卒論の関係で一緒にいただけかもしれない。
茜ちゃんが舞さんを手伝ったと言っていたように。
ーー大丈夫。
二度目の着信を知らせるようにスマホが震えた。
通話終了ボタンを押して、また電話がかかってこないうちに、電車に乗っているから電話ができないとメッセージを送る。
すぐに既読になって返信がきた。
時間があったら電話して欲しいという言葉も、声が聞きたかったという言葉も、今は全部嘘に見える……。
澪ちゃんを女の子だと思っていたときは、智哉さんといるところを見ても、嫌だったけど、ここまで暗い気持ちにならなかった。
すぐに会いに行ったし、どういう関係かも聞けたのに。
澪ちゃんが男の人だとわかって嫉妬の対象が女になると、途端に及び腰になる。
それは自分に自信が無いからで。
澪ちゃんの交友関係の広さなら、望めばきっと私じゃなくてもっと可愛い女の人と付き合うことができるはずだ。
途中で澪ちゃんから電話があったけど、さっきの女の人がかけてきたのかと思うと、怖くて出られなかった。
ーー澪ちゃんは、そういうことをする人じゃない。
大丈夫だと何度も自分に言い聞かせる。
さっきのも、きっと卒論の関係で一緒にいただけかもしれない。
茜ちゃんが舞さんを手伝ったと言っていたように。
ーー大丈夫。
二度目の着信を知らせるようにスマホが震えた。
通話終了ボタンを押して、また電話がかかってこないうちに、電車に乗っているから電話ができないとメッセージを送る。
すぐに既読になって返信がきた。
時間があったら電話して欲しいという言葉も、声が聞きたかったという言葉も、今は全部嘘に見える……。
澪ちゃんを女の子だと思っていたときは、智哉さんといるところを見ても、嫌だったけど、ここまで暗い気持ちにならなかった。
すぐに会いに行ったし、どういう関係かも聞けたのに。
澪ちゃんが男の人だとわかって嫉妬の対象が女になると、途端に及び腰になる。
それは自分に自信が無いからで。
澪ちゃんの交友関係の広さなら、望めばきっと私じゃなくてもっと可愛い女の人と付き合うことができるはずだ。