触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
悩みが解決しないと、驚くほど仕事が片付かない。

普段は信じていない占いも、悪いところばかり信じてしまうようになった。

心配そうに何度も顔色をうかがう茜ちゃんに大丈夫だと繰り返す。



澪ちゃんと茜ちゃんが知り合いじゃなきゃよかった。

知り合いじゃなかったら、今ごろ泣きながらでも茜ちゃんに相談できたのに。

同じ理由でサラサさんにも言えない。



1人で抱えるには経験値が足りなすぎる……。



ダメだ、思い出すだけで嫌な想像をして涙が出てくる。



あれから澪ちゃんからは何度か電話もメッセージも届いた。

電話は、声を聞けば嫌なことを言ってしまいそうで出ていない。
メッセージにも当たり障りのないことを返してすぐに終わらせてしまう。




そうして、また1週間が過ぎた。

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