エリート副社長とのお見合い事情~御曹司はかりそめ婚約者を甘く奪う~
「ん……っ、あ……」
与えられる刺激に体が勝手に跳ねるのが恥ずかしくて仕方ない。自然と逃げてしまう私の腰を捕まえた四宮さんが、優しく、でも容赦なく快感を植え付けてくるせいで本当にどうにかなるかと思った。
「鈴奈……」
色っぽく掠れた声で呼ばれ見上げると、涙のベールの向こうに四宮さんの顔が見えた。
整った目元が切なく歪んでいて、浮かぶ必死さに胸が跳ねる。
私が伸ばした手を握った四宮さんが、そのままベッドに縫い付けるように押さえる。その手にこもった熱がどんどんと私の体に伝染していくようだった。
頭も体も、目の奥も、全部が四宮さんの熱に侵食される。
この人を今、私があますことなく独り占めしているのだと思うと、どうしようもない幸せに襲われ涙が溢れた。
緊張も与えられる快感も、すべてがキャパオーバーしたらしい。
本当に吸い込まれるように意識を手放し、ハッとしたときにはもう外が暗くなっていた。
瞬間的にここがどこなのかがわからなくて焦ったけれど、思考回路が覚醒するとともにじわじわと今日の出来事を思い出す。
四宮さんの部屋のベッドの上だと理解したあとで、怖い物みたさでゆっくりと視線を隣に移す。
いるかいないか、寝ているかどうかもわからずに確認すると、上半身を起こした四宮さんとすぐに視線がぶつかったので肩が跳ねた。
どうやらずっと見られていたらしい。
部屋の照明は、私の眠りを妨げないようにかベッドサイドのものしかつけられておらず、白いベッドはぼんやりとしたオレンジ色に染められていた。