気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
マンションを出て、徒歩15分の学校に向かう今の姿は、紺色のブレザーに
チェックのスカート。
腰まである長い髪をハーフアップにして、黒縁の大きなメガネをかけている。
顔はスッピンにリップのみ。
地味で大人しそうなJKの出来上がりだ。

私は私立高校の二年生、学校は割と自由な校風なので真面目な子からギャル
不良と呼ばれる人まで様々だ。
髪色も派手過ぎなければ割と自由だし、アクセサリーも華美過ぎなければ
許されている。

私自身は、情報屋の仕事もあったし株の利益もあったので、別に高校に行く
必要性をあまり感じていなかったが、保護者である広大さんが取りあえず
行っておいて損はないと勧めるので、進学した。

確かに、この中は噂や情報が毎日飛び交うし、速い。
高校生の情報網は侮れないのだ。

校舎に入ると廊下ではワイワイガヤガヤ、いろんな声が聞こえる。

上下ツケマにアイラインで目元をしっかり盛ったギャル達が話す声が聞こえた。
「昨日~、カオスにキングが来てたって~!」
「え~、うそ~、私も見たかったぁ~」
「一度で良いから、抱いて欲しい~!」

そんなギャルを尻目に2-Bの教室に向かった。
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