気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
学校の最寄り駅に着くと、浜田は電車を降りいつもの通学路を学校に
向かう。

校門を入った姿を確認すると、私も一旦部屋に戻った。

部屋に戻るとPCに向かう。

内の学校は、防犯のために各所に防犯カメラが取り付けてある。

私は素早く学校にハッキングすると、暫くして浜田の姿を確認した。

4時間目まで浜田には動きは無かったが、昼休憩、浜田は例の空き教室に
向かった。
そのまま見ていると、浜田に遅れて5分。もう一人の人物が教室に入る。

‟ へぇ~、面白い。”

今見た二人の通話履歴、メールのハッキング・・・カタカタ動かす指は
忙しいが私の口角は徐々に上がっていく。

‟ ふ~ん、そういう事ね・・・”


私はカラスと依頼主である黒瀬組にメールを送った。


‟ 今日で方がつく。後は・・エサに獲物がかかるのを待つだけ・・・”

刻々と迫ってくるクライマックスに向け、興奮からか身体が熱くなって
くるのを感じ、私の口からはフフフ・・と楽し気な笑みがもれた。


< 28 / 104 >

この作品をシェア

pagetop