気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
何故なら、CATの正体は知られていない。
情報屋という仕事をしている以上、キケンとはいつも隣り合わせだ。
それ故に、正体がバレるのはマズイわけで・・・。

黒瀬組ですら知らない秘密の存在。

玲の動揺するのも頷ける。

「俺は・・CHAOSで目が合った時から気づいてた。」

「じゃあ、CATだと知って私に近づいたの?」

少し怒りを含んだような低い玲の声に、俺自身の気持ちを否定されてような気
になり、思わず声を荒げる。

「そうじゃねぇ!CATだろうが玲だろうが、どちらであろうが関係ねぇ。
 俺は、お前だから・・・。」

「そ、それって・・・。」

玲の瞳が不安気に揺らめく。

「俺は・・お前が好きらしい。自覚したのはさっきだけどな・・。
 たまたま本家に顔を出した時、CATが囮として大西組に捕まったと聞いた。
 その瞬間・・お前が囮とはいえ捕まったと知って、頭が真っ白になった。
 気がつけば、組に関係ないのに親父と兄貴に連れて行ってほしいと頭を
 下げていた。」

「そんな・・・。」

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