気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
翌日、いつものように学校に向かっていた。

蓮のマンションは、学校を挟んで私の元住んでいたマンションの反対側で
学校からは徒歩10分の所にあった。

お陰で通学は前より楽になり、相変わらず徒歩で通っている。

蓮のマンションに引っ越して直ぐ、初めて学校モードの姿を見た蓮は目を
見開いていて。

「お、お前・・制服って、高校生か!?」

そうか・・・蓮と初めて会ったのはCHAOS。CHAOSには未成年は出入り
できないもんね。

蓮が、知らなかったのもしょうがない。

「隠してたわけじゃないんだけど・・・高二の17歳です。」

「ハァ~、お前にはホント驚かされてばかりだ。」

でも、次の瞬間には私を抱きしめた状態で太腿に指を這わせながら
「制服着たまま、スルッてのもアリだな。」とほざいた。

「ッたく、お前はエロ親父か!」

と、すかさず蓮の手を払いのけ逞しい腕の中から飛びのいた。

全く、油断もスキもあったものじゃない。



なんてことがあったのは記憶に新しい。

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