気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
その日は、近場のホテルに泊まり、翌日にはウィークリーマンションを
広大さんに用意してもらった。

広大さんは何も聞かず「いつでも連絡しろ。」とだけ言って帰っていった。

翌日学校に行けば、蓮の噂が飛び交っている。

「ねぇ~、何かキングに新しい女が出来たみたいだよ。」

「この前までの女は、やっぱり遊びだったの?」

「そうなんじゃない?」

「今度はどんな感じなの?」

「なんかァ~、どっかのお嬢様らしいよ。」

「うっそ~、今度こそ本命ってこと!?」

「どうかなぁ~、でも腕何か組んで歩いてたって・・・」

「へぇ~、そうなんだァ~。私もキングと腕組んで歩きた~い。」


あ~、むしゃくしゃする。

何もかにもがイヤになる。

学校が終わると、黒のパーカーにカラコンでCATの姿になると、獲物を
見つけるように繁華街に向かった。

< 84 / 104 >

この作品をシェア

pagetop