僕を狂わせるもの
そんなある日、一通の手紙が届いた。
送り主に目を疑った。
だって、もうここにはいないあなたからだったから。
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私がいなくなってまだくよくよ泣いてるのかしら?
ダメよ?ちゃんと前を向いて!
誰も恨まないで?
病気は誰のせいでもないの。
それに私は後悔なんてしてないわよ。
もしかして◯◯◯は後悔してるの?
私といて幸せだったなら、そんなことは思わないで?
それに報いでもないから。
自分を責めないで?
私達は生きながらちゃんと報いを受けていた。
あなたのせいじゃない。
もしこれが報いなら、欲張った私のせいでもあるから。
もし報いだと思うなら、あなたの人生精一杯生きて!
それがあなたのすべきこと。
私はあなたと生きた時間は、本当に幸せだったのよ。
一途に愛してくれてありがとう。
大好きよ◯◯◯……
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涙で文字がぼやけていく。
ぽたぽたと目からこぼれ落ちて文字が滲んでいく。
あなたはこうなることを知っていたの?
僕は声を上げて泣いた。
まだまだ一緒に生きたかったと伝わってくるようだった。