終わりから始まる恋
クリスマスイブは金曜日だから、仕事後に会って2人で祝えばいいか。
まずは約束を取り付けねぇーと。

スマホを取り出し、彼女に電話をかける。

「もしもし俺だけど」
「どうしたの?」
「24日の事なんだけど仕事終わった後会えねぇーか?」
「……私たち一応恋人だけど、いつも総悟には無理して貰ってるから、会わなくてもいいのよ?
それに、私以外の人と過ごしたいかもしれないし…。でも、私は総悟と一緒に過ごせれたら幸せかな」
「ああ、一緒に過ごそう。それに、俺はすみ、

♪ピンポーン♪

インターホンが鳴り響く。
小さな声で宅配便でーすと電話口から聞こえた。

「ごめん。宅配便きたから切るね」
「おい、ちょっと待っ、

ツーツー
電話の回線が切れた音が鳴り響く。

もしかしてまだすみれの片思いって思われてる?
俺はあいつに好きだって
んんん??そーいや、1度も好きだっていえてねぇぇぇーー!
俺情けなさすぎだろぉー!
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