Sweet break Ⅳ
『お疲れ様です』
ちょうどその中央より少し奥にある自販機の前に立っていた彼女は、すぐに私に気づき、伸ばしかけた手を止めて、こちらに視線を寄こす。
予想外の遭遇に、少なからず動揺するも、悟られないように平静を装った。
『お疲れ様。…落合さんも、飲み物買いに?』
『いえ。私はちょっと甘いものを…』
よく見れば、彼女の目の前の自販機はお菓子メーカーのもので、すでに手には小さく小分けに入っているチョコレート菓子の箱が見えていた。
『甘いもの好きなんだね…なんかちょっと意外』
『どういう意味ですか?』
『あ、ごめん。その…変な意味じゃなくて、あんまりお菓子とか食べてるイメージ無いから』
『会社ではあまり食べないようにしてるんです。私、一度口にすると止まらなくなっちゃうんで…』
無意識に放った言葉を不快に感じたのかと慌てて取り繕うも、どうやら怒っている訳ではなく、『肌、荒れちゃうんですけどね…』と、少し照れたように、はにかむ仕草を見せる。
その姿はいつもの大人びた彼女ではなく、年相応の可愛らしさが垣間見れた気がした。
今日は昨日のラフさから一転して通常モードの彼女に戻り、いつもの銀縁の眼鏡に紺地のパンツスーツ、髪もアップにはせず、襟元で一つに括っているだけのシンプルなスタイル。
薄化粧に透明のリップだけを塗っているだけだからか、少し顔色が悪いようにも見えてしまう。
ちょうどその中央より少し奥にある自販機の前に立っていた彼女は、すぐに私に気づき、伸ばしかけた手を止めて、こちらに視線を寄こす。
予想外の遭遇に、少なからず動揺するも、悟られないように平静を装った。
『お疲れ様。…落合さんも、飲み物買いに?』
『いえ。私はちょっと甘いものを…』
よく見れば、彼女の目の前の自販機はお菓子メーカーのもので、すでに手には小さく小分けに入っているチョコレート菓子の箱が見えていた。
『甘いもの好きなんだね…なんかちょっと意外』
『どういう意味ですか?』
『あ、ごめん。その…変な意味じゃなくて、あんまりお菓子とか食べてるイメージ無いから』
『会社ではあまり食べないようにしてるんです。私、一度口にすると止まらなくなっちゃうんで…』
無意識に放った言葉を不快に感じたのかと慌てて取り繕うも、どうやら怒っている訳ではなく、『肌、荒れちゃうんですけどね…』と、少し照れたように、はにかむ仕草を見せる。
その姿はいつもの大人びた彼女ではなく、年相応の可愛らしさが垣間見れた気がした。
今日は昨日のラフさから一転して通常モードの彼女に戻り、いつもの銀縁の眼鏡に紺地のパンツスーツ、髪もアップにはせず、襟元で一つに括っているだけのシンプルなスタイル。
薄化粧に透明のリップだけを塗っているだけだからか、少し顔色が悪いようにも見えてしまう。