ハルモニア~甘い運命 After Storys~




外の景色も見えるソファ席にいた杏花さん。

向かい合う席に座り、挨拶を交わしてすぐにお冷やとメニューが来た。

二人で相談して、お肉とお魚の日替わりランチを注文。
もちろん、シェアする気満々ですよ!



早速前菜から運ばれてきたランチは、見た目も味も絶品。
見た目なんて、これぞ『ばえる』っていう感じの美しさ!
二人で、お約束のように写真を撮った。
後で、修一さんに見せてあげよう。


視覚で堪能してから口に入れてみると、美味しくて、「うわぁ」とか「凄く美味しい!」とかいう言葉しか出てこない。


「お義姉さんて、ホントに美味しそうに食べるよね」

杏花さんが、クスクスと笑う。
修一さんにも言われたことがあるなぁ。

「修兄が、色んな店に連れていきたがるの、分かる気がする」

「そぅお?普通だと思うけどな~」


私は、はしたなくもパクパク食べながら言う。
止まりません!!

それを見てなおもクスクス笑いながら、杏花さんは続けた。


「お義姉さんって、多分修兄の前と私の前での態度って、変わらないんだろうねぇ」

「態度?ん~、一々変えるの面倒くさいから、同じだと思うよ。

人によって態度を変える人って、凄いと思う。滅茶苦茶疲れそう」


真顔でそんな事を答えた私に、杏花さんはとうとう声を上げて笑った。

< 3 / 33 >

この作品をシェア

pagetop