【完結】午前2時の殺人事件





「……ごめん平林。こんな時に」

「いえ……気にしないで、ください」





平林は顔を真っ赤にして俯いていた。

俺としたことが、大谷と同じようなことをしてしまいそうになってしまった……。





「……なんとしても、ここから出よう」

「……はい。そうですね」

「2時まではかなり時間がある。とりあえず、今のうちに仮眠を取っておこう」

「はい」

「……ここで、一緒に寝るか?」

「……いいん、ですか?」

「平林が良ければ、だけど……」

「はい。お願いします」




なぜまた変なことを言ってしまったんだ。

俺は何をしてるんだ……。




後悔が押し寄せながらも、平林は少しためらいながら、俺の隣に来た。

そっと、平林を抱きしめてみた。




「へっ!?あの……!」

「……すまない。また調子に乗ってしまった」

「いいんです……!あの、わたし嬉しかったです。だからその、こうしてて、ほしいんです……」

「……分かった」






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