【完結】午前2時の殺人事件
平林を腕の中に抱きしめ、ふたりともそのまま眠りについた。
平林体は細くてしなやかで、とても温かい感じだった。
なんというか、安心感がある感じ。
こうしてるだけで、ホッとする。
ーーーーー……
「……ん……」
目が覚めると、平林はまだ寝ていた。
寝息を立てて、静かに眠っていた。
キレイな肌に、きれいな目、俺のタイプかもしれない。
ふと時計を見ると、寝すぎてしまったらしく、時間は2時半を過ぎていた。
やばいと思い起き上がる。
「……んん……?」
平林まで、目を覚ましてしまった。
「悪い。起こしてしまった」
「いえ……大丈夫です……それより……」
「ああ。まず、それぞれの部屋に行ってみよう」
部屋を出たあと、隣の部屋、大谷瞬の部屋のドアを開けた。
だけど、大谷瞬は寝ていたため、何も起きていなかった。
念の為、脈は呼吸もみてみたが、大丈夫そうだった。
そしてもう一つ、奥の部屋。