君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「【ほざいてろ、馬「馬鹿はアンタでしょ、崇大。」



叫んでいた崇大の後ろからぬっと現れた母さんは、いつにも増して低い声を出した。


そしてそのまま崇大の頭を掴んで、家の中に消えていく―――…



「花菜。私はまだ、お祖母ちゃんにはなりたくないからね?ちゃんと避妊はしなさいよー。」



にかっ☆←



パタン…


…ちょ、ちょっと!


今のにかっ☆は何!?


しかも避妊って!


母さん、生々し過ぎるよ!



「花菜。」


「な、何?!」


「アンタの母さん、面白いな。」



…何、冷静な顔して言ってんだ。



「さぁてと。帰るか。」



んーっ、と伸びをする中野 神弥。



「ねぇ」


「あ?」


「本当に私のこと、好きなの?」



…ヤバい。


今、声震えてた。
< 102 / 385 >

この作品をシェア

pagetop