君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「でも、あんたはまだ歌いたいんじゃない?」

「!?」

「ホントは寂しいんでしょ。八神 架琉が自分以外と歌ってるから。歌いたかった自分を置いて行ったから。だから…ライブに行きたくないんでしょ。」





言うと中野 神弥は頬を赤らめる。

あんたにはそんなに思いつめた顔、して欲しくない。






「ライブ、一緒に行こ?で、八神 架琉と歌いたいって言えばいいじゃん。」


「花菜、んなこと言ったって…」


「んーん。あんたは行くの。いつまでもうじうじしてるなんて男が廃る!子供じゃないんだから、ね?」





中野 神弥の方に顔を向けて笑う。

と、つられたのか中野 神弥も笑みを零した。
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