君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「ホント、花菜には敵わねぇ。」






力を抜いて、本当に子供のような笑み。


生意気だと思っていたけど、この子はなんて可愛いんだろう。


生意気なのは崇大と同じなんだ。


まだ十分に大人じゃないから虚勢を張ってるんだ。






「あんたは本当可愛いね。」


「は…っ?!」


「崇大そっくり!」


「ちがっ、俺はあんなシスコンとはちげぇ!」







むきになっちゃって。


…私、ヤバいかも。


中野 神弥が可愛くて仕方がない。






「子ども扱いしやがって、ムカツク。」






拗ねたような物言いが聞こえると同時に、私の体は何故かソファーに横たわっていた。
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