君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
応援してる、か…。


私の好きは、綾香にも分かっちゃうんだ。









「へぇ、じゃあ、日野本先輩は―…」









………。


なのに。


最近は一番傍にいて私のことをよく見てるはずのこいつが。


どうして私を放置して(私を挟んで)映ちゃんと楽しそうに話してんのかしら…。









「!?」









え?!ちょっと待って!?


今の私…


まるでし、し、嫉妬してたみたいじゃない?









『お前、思い込み強すぎんじゃねーの?』









…ははっ。


やばい。


あいつはともかく。


中野 神弥とは付き合ってもないのに。


友達…映ちゃんに嫉妬しちゃうなんて。









「…ごめん。退いて、中野くん。」


「先輩?」








中野 神弥が不思議そうな顔をしながらも通してくれる。


…嫌だ。


嫌だ、嫌だ。


こんなに醜い感情を抱いている私を見ないで。









「ちょっと、トイレ行ってくるね。」









早く…中野 神弥の視界から消え去りたい。
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