君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「ねぇ、花菜ちゃん。」


「ん?」


「花菜ちゃんは周…さんが好きなの?」


「うん…………って、はぁ?!何、何のこと!?」



昼休み。


綾香と購買に並んでいると、綾香が言う。



「だって花菜ちゃん、周さんと話してるとき凄く楽しそうなんだもん。」


「う、嘘だぁ…」


「私はねぇ、花菜ちゃん!花菜ちゃんには嘘はつかないよぅ?」



満面の笑みで答える綾香だけど、私の心情は最早嵐。

私が、好き?


周 拓海を?


確かに、アイツと話すのは楽しい。


なかなか私と好みが似通ってるから、話題も合うし。

話しかけられない日があると、少し寂しく感じる。


これが…


好き?


私は…いつの間にか周 拓海に惹かれてたんだ…。



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