君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「架琉!!…ちっ、あのヤロー逃げ足早ぇな。」



凄い剣幕で出てきたのは「R」のリーダー・TAKAYUKI。


キョロキョロと周りを見回すと、扉の中に消えてしまった。


あのー…


架琉くんは私のひ、貧乳の上で気絶しておられますが…



「…さっきから何なんだ。騒がしいんだな、「R」というグループは。」



パパは呆れ顔で言うと、軽々と架琉くんを担ぐ。



「この坊やの物言いは若干気に入らないが、意識がない者をここに放っておくことは出来ないだろう。」



架琉くんを担いだまま難なく歩き、車の後部座席に乗せる。



「綾香。膝を貸してあげなさい。」



そう言って私に笑いかけると、パパは運転席に乗り込む。


私は急展開にドキドキしながら、車に乗り込む――…


――ごん!



痛い…


嬉し過ぎて前が見えてなかったよ…


私は扉を開けて乗り込み、架琉くんの頭を膝に乗せた。
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