君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
だけど……


私はもう、前に進んでる。

拓海に付けられた心の傷も、神弥のお陰で薄れてきた。


いくら拓海の過去を知ろうとも…私は***公園には行かない。



「周くんの忘れられない子ってどんな子なんだろーね。」


「……ね。」



ニコッと笑う瑛ちゃんに、出来るだけ自然に笑顔を返す。


瑛ちゃんに嘘をつくみたいで心苦しいけど…私が拓海の忘れられない子であった事は黙っておこう。


わざわざ瑛ちゃんを傷つける必要は無いから。



「あーぁ、私にも春がこないかなー。」



……瑛ちゃんは明るいなぁー。


本当は辛くても、こんなに明るくいられるなんて。


私も瑛ちゃんを見習わなきゃ。



「瑛ちゃんにはすぐに春がくるよ!」


「ほんとー?」



2人して笑いながら話していれば、教授に怒られてしまったのだった…
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