君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「《神弥がさー、「しっかり花菜を捕まえてろ」ってさ。》」


「私と架琉くんは中野くんのお手伝いしただけだもーん。」



何で私が捕獲されなきゃなんないの…



「《あと15分で1時だ。絶対逃がすなよ、ちびっこ。》」


「うん!大丈夫!絶対花菜ちゃんから離れないもん!」


「痛っ!痛い、痛い、綾香!」


「あ。えへへぇー。ゴメンねぇ。」



女の子にしては怪力な綾香は、そう言って私の腕を放す。



「心配しなくても逃げたりしないよ。」



神弥がこの2人に頼んだのには何か理由があるはずだから。


神弥が私の所に戻るまで待ってみよう。



「《にしても神弥が女のために動くとか、超珍しー。》」


「あんたが綾香と協力してるのも珍しい感じだけどね……。」
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