君は無垢なフリをして───本当は野獣。
「あぁ…俺、明日のことで担任に呼ばれてるから。行ってくる。」
そう言って架琉と帝を残して教室を出る。
架琉はニカッと笑うと俺の席に座り、ヒラヒラと手を振る。
「《学年トップは色々大変だな。頑張れよ、明日の冬休みの宣誓。》」
「他人事だと思いやがって…」
架琉に向かって中指を立てると、親指を逆さにして返される。
12年も一緒だと、お互いの切り返しがよく分かってるな。
……俺は学年一成績がいいという理由で、明日の冬休みについての宣誓を任されている。
嫌だ、と最後まで拒否ったけど、結局は先公に根負けしちまった。
「あーぁ、めんどくせ!」