君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「なぁに?」



クリスマスプレゼント、渡そうと思ったのに。


いざ帝の顔を見たら、恥ずかしくて言えやしねぇ。



「……やっぱ、いい。放課後話す。」


「ふふっ。うん、分かった。」



帝は俺の気持ちを分かってくれたのか、笑って返事を返してくれた。


……放課後。


放課後にはちゃんと……いつもみたいな照れ隠しでぶっきらぼうにならないようにしねぇとな。



「早く、放課後になんねーかなぁ……。」



まるでクリスマスプレゼントを待つ子供みてぇに。


俺からのプレゼントを受け取って、いつもみたいに笑ってくれる帝を想像して……


放課後を待ち遠しく思ってた。


来年のクリスマスは何をあげようかなんてまだ先のことを考えたりして、にやけて。


……俺は、幸せだった。
< 271 / 385 >

この作品をシェア

pagetop