君は無垢なフリをして───本当は野獣。
――「……ということで。分かったな?中野。」
「はい。」
朝と大して変わらない長い話がやっと終わった。
帝と架琉、かなり待たせちまったな。
架琉にはラーメン奢れとか言われるかもなー。
俺は1人で笑いながら、教室への道のりを行く。
「帝、架琉。悪い、遅くなっ……」
が、教室の扉を開けると、途端に笑いが収まる。
「おい。」
「《……あぁ、帰ってきたのか、神弥。》」
「帝は…?」
教室には、待っていると約束した筈の帝が居なくて。
架琉だけが窓際の席に座ってた。
「《あ…あぁ、何か用事があるからって帰ってった。》」
「用事……?」
でも帝は…待ってるって…