君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
若干違和感を感じながらも、架琉の言葉を信じようと「そうか。」と返す。



「《明日の代表の言葉、上手く話せそう?》」


「いや、緊張で噛んじまうかもな。」


「《くははっ!噛んで皆に笑われちまえ。》」


「……マジで他人事だと思いやがって。」



また…架琉と小突き合いながら、帰路につく。


ただ、俺の隣に帝が居ないのが、凄く違和感がある。

アイツはいつだって…俺にくっついて離れなかったのに。



「帝……」



何で今日は何も言わずに帰っちまったんだよ…―――










翌日。


代表の言葉を読み上げた俺は視線の先に、帝を見つけることは……出来なかった。
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