君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
《お掛けになった番号は電波の届かない――…》



何でだ?


何で帝は俺からの電話に出ない?



「なぁ、架琉。帝は昨日、用事があるって帰ったんだよな?」


「《あ、あぁ…。》」






何だよ。


架琉も…おかしい。



「帝と連絡取れねーとあいつの家とか…俺、知らねーし…」



終業式は無事終わったというのに、俺の気持ちは悶々としたまま。


帝に渡そうと持ってきたネックレスも…ポケットに入ったままだ。



「帝…」










帝と、冬休み中に連絡がとれることは…無かった。
< 274 / 385 >

この作品をシェア

pagetop