君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

「【あぁ?家に帰る?…誑しと喧嘩でもしたのかよ。】」


「んー…別に。」



今日もバイト前に大学に現れた崇大。


若干呆れ顔をされながらも理事長に言われたことを話す。



「【は…っ?何だ、それ…。アイツ、何様だよ。】」

「や、まだ神弥が言ったとは…」



崇大はチラと私を見ると、口を開く。



「【花菜はつくづく男運ねーな。】」


「は?」


「【寧ろ男運の無さに感動。ガチで。】」


「……馬鹿にしてる?」


「【いや、してねぇけど。】」



はぁ、と溜め息。


私の顔を見ると眉間に皺を寄せて、私の頭をクシャッと撫でる。



「ちょ、何?!」


「【花菜がんな顔してっとチョーシ狂うんだよ。俺の前でまで無理して笑おうとすんな。】」


「崇大…」
< 311 / 385 >

この作品をシェア

pagetop