君は無垢なフリをして───本当は野獣。
「【あぁ?家に帰る?…誑しと喧嘩でもしたのかよ。】」
「んー…別に。」
今日もバイト前に大学に現れた崇大。
若干呆れ顔をされながらも理事長に言われたことを話す。
「【は…っ?何だ、それ…。アイツ、何様だよ。】」
「や、まだ神弥が言ったとは…」
崇大はチラと私を見ると、口を開く。
「【花菜はつくづく男運ねーな。】」
「は?」
「【寧ろ男運の無さに感動。ガチで。】」
「……馬鹿にしてる?」
「【いや、してねぇけど。】」
はぁ、と溜め息。
私の顔を見ると眉間に皺を寄せて、私の頭をクシャッと撫でる。
「ちょ、何?!」
「【花菜がんな顔してっとチョーシ狂うんだよ。俺の前でまで無理して笑おうとすんな。】」
「崇大…」