君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

弟のクセに。


3歳も下のクセに。


これじゃあまるで、私の方が子供みたいじゃないか。


「【花菜はギャアギャア騒いでるくらいが調度いい。花菜ほど静寂が似合わないやつは居ねー。】」


「はぁァ?!」



とんでもなく生意気だな、こいつは!



「【あ。…バイトの時間だ。おら、不っ細工な顔してねぇで戻るなら戻るで準備しに帰れ。母さんには言っとくから。】」



前半はわざとらしく棒読みで。


後半はいつもの崇大らしい口調。


……こいつは私を姉だと認識したことが、あるのかしら。



「ん。」


「【じゃーな。早く準備しに帰れよ!】」



念を推して言う崇大。


渋々頷く。


すると崇大は、またワシャワシャと私の頭を撫でると…去っていった。


今日の崇大…何だか優しくてキモチワルイ。←失礼
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