君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「言い寄ってくる女の子はたくさんいる筈なんだけど、彼女がいるとか聞いたことないし…中野 神弥とそんな関係があるっていう噂もないしね。」



うーん…


瑛ちゃんは嘘をついてる風じゃないなぁ。


ならこの間のは私が見た幻覚?



「ふーん…」



中野 神弥…


あいつって、どんな奴なんだろ…―――

―――――――――――…
――――――――――…
―――――――――…

――「何っっっで、あんたがそこにいんのよ!」


1日で1番楽しみな食事にありつけると食堂に着いた私を待っていたのは中野 神弥。


王子様スマイルを浮かべてクテっと小首をかしげる。



「えー?この前、約束したでしょ?先輩。」


「や、別に約束した覚えはないし。」


「中野くんと約束…してたような気がするよ?花菜ちゃん。」


「綾香!」



全く~っ…


わざと覚えてないフリをしようとしてたのに!


この従妹は空気が読めない部分もある…というか空気を読めた試しがないな…



「先輩、僕の分お願いしますっ。」



はぅあっ!


爽やか王子スマイルが炸裂…っ!
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