君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
花菜の前では、大人な俺でいたくて。


何ともないように振る舞う。


けど。


母さんが花菜に居ていいなんか言うから。



「【部屋はどうすんだよ。】」


「部屋?そんなの一緒でいいじゃない。」


「【俺も花菜もいい年なんだよ!同じ部屋なんかで…寝れるか!】」



母さんの言葉にのせられて。


言った後で……



(俺、今の墓穴じゃね?!)


事の重大さに気づく。


が、花菜は気づいて無くて。


つくづく…俺の想いは報われない。



「【おい、バカナ!今日だけ俺の部屋に泊めてやる。】」



悔しくて…大人な俺は、いつもの俺に降格した。
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