君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「【は…っ、胸痛ぇ…】」



まさか花菜が俺のモノになるなんて思ってなかったけど。


他の男のモノになるなんて…耐えられそうもない。



「【何で俺の好きな人が花菜なんだよ…】」



せめて花菜が姉じゃなければ…良かったのに。



「【早く降りねーと、母さんがうるせーな。】」



渋々立ち上がると、階段を降りる。


なぁ、花菜。


俺がこの気持ちを伝えたら…


いや、そんな日は来ないか。


俺は花菜を困らせたい訳じゃない。


けど……


この気持ちを抑え続けることが出来るだろうか。



「【辛いな…】」



俺はグッと歯をくいしばると、リビングへの扉を開けた。

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