君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

「崇大!!」



俺たちの衝突を諌めた母さんは、俺だけを残し…花菜と神弥を家の中に入れる。

花菜たちが家の中に入ったのを確認すると、母さんは俺を体ごと振り向かせた。


「ねぇ、崇大。」


「【何だよ。】」


「アンタがお姉ちゃんを女の子として好きなのは、私は別に反対しないわ。」


「【!?】」



母さん、気づいて…っ?!


「だけどね、崇大。アンタが好きでも…花菜はどうなの?アンタたちが同じ気持ちならいいけど、そうではないでしょ?」



母さんの言葉に、何も言えなくなる。



「アンタがお姉ちゃんのことを思うなら、アンタが我慢しなくちゃいけない。アンタが大切なのは、自分の幸せ?それとも…花菜の幸せ?」

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