君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
―――――――――――
――「ただいま…」



中野 神弥からカードキーのスペアを貰っていた私は、そのまま中へと入る。


と、視界に入ったのは真っ暗なリビング。



「中野 神弥…?」



電気を点けて各々の部屋を回るも、どこにも人のいる気配がない。



「どこに行ったんだろ…」



もう7時になるのに…


私の脳裏に、昼間の不機嫌そうな中野 神弥の表情が過る。


ちょっと前まで素で喋ってたのに…


急に不機嫌になった。


綾香が、私が一目惚れした桜くんと中野 神弥が同一人物だって言ってからだ。


そう…桜くんと中野 神弥が同一人物だって…



「もしかして…」



中野 神弥は私が中野 神弥を好きだと思って、気まずくなってる!?
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