君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
――ダンッ!!!!



「きゃ…っ」



いきなり私は壁へと追いやられ、壁と中野 神弥に挟まれる。



「何…」


「…あんた〝も〟かよ。」



…え?


何?あんた〝も〟…?



「あんたも俺の顔が好きだって言うんだろ…?」



中野 神弥はその綺麗な顔を歪めて、震える声で言う。



「中――んん…っ!」



中野 神弥と呼ぼうとした私の声は、彼の唇によって音にならずに消えた。



「ふっ…んんーーッ」



ドンドンと胸を叩く。


が、例によって私が中野 神弥のキスから逃れられるはずもなく…


私は中野 神弥にされるがまま。



「んんんん、んんー!」
(放しなさいよ、馬鹿ー!)



叫んでみても声にならなくちゃ意味がない。


そうこうしているうちにキスが段々と深くなっていく。


口内を中野 神弥の舌に(おか)される。
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