君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「ん…」



まただ。


中野 神弥のキスが気持ち良すぎて…


意識が朦朧とする。



「ふっ…感じてんだ…?」



唇を重ねたまま、口角を上げる。


と、同時に中野 神弥の手が太ももを這う。



「!?」



突然の感覚に、朦朧としていた意識が戻る。



「ちょっと何す…っ」


「……別に何しようがいいだろ?あんたは俺を好きなんだし。」



そう言って私を見下(みおろ)した中野 神弥の目は、かつてないほどの恐怖を煽った。



「や、やだっ!放して!」


「…何だよ、あんたは俺が好きなんだろ…?」



逃げようともがいても、掴まれた腕に力を込められて、逃げるに逃げられない。



「例え好きだったとしても…私は簡単に体を許すような女じゃない!」


「…は?」



私が言った言葉が気に入らなかったのか、中野 神弥は怪訝そうな顔をした。
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