君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
どうしよう…


急に出ていけって言われたから行く宛もない。


寮には戻れないから、あとは…




崇大(たかひろ)が居るから行きたくないけど…」



あそこしかない。


事情を話して、今日だけ泊まろう。

―――――――――――
――――――――――
―――――――――

――ピーンポーン…


窓という窓から明かりが漏れている。


人はいるはずだから、すぐに出てもいいはずなんだけど…


何故か出てこない。



「電話…した方がいいかな。」



そう呟いて携帯を取り出す。


と―――…


ガチャリ。


扉が開く。



「あー…」



目の前の人物は怪訝そうな顏をして私を見下ろす。


成長期だからってまた伸びやがったな、このヤロー。



「た、崇大…」



ヤバい。


崇大を前にすると何故か噛んじゃう…。



「【何しに来たんだよ、花菜。】」
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