居酒屋ーーーキスをあげよう―――
第二部-――家族―――

第六章-――泉直樹―――

―――
―――あれから、翌日―――
直樹は自宅で眠って居た。昨日は、菜月と陽介の事を話しており、どうやら気に入ってくれたよう。盛り上がっていた。二十三歳になり、三十二歳の時に、結婚して、陽介が産まれた。
この男性は泉陽介の父親であり、泉直樹と言い、彼女達のお祝いをしに来てくれたようで、彼女達は微笑んでいた。
『―――父さん・・・もうその話は・・・やめて・・・恥ずかしいから―――』
其の言葉に、菜月はお酒を持ってきた。
『―――また・・・こんな酒を飲みやがって・・・健康に悪いぞ・・・』
『―――仕方ないだろう?今日は・・・久々に、飲みたい気分なんだ。』
其の言葉に、菜月は険しい表情を浮かべると、『―――何か・・・あったのですか?』と問うた。彼は無表情になると、『―――君・・・陽介を、守れるのか?』と問い、彼女は吃驚してしまった。
『―――それは・・・できます・・・』
『―――そうか?子供も・・・育てられるのか?性的目当てではないだろうな、2人とも―――。ちゃんと・・・そこまで、考えないと、結婚生活は、成り立たない。だから、2人とも―――自分達だけでなく、人の幸せをも願いなさい。そのつもりで、居酒屋を営んでいるんだろう?』

―――と・・・父さん・・・

御義父様―――

分かりました―――

< 84 / 96 >

この作品をシェア

pagetop