居酒屋ーーーキスをあげよう―――
それから、彼女は歯を磨くと、髪形をセットした。クルクル、カールにしており、お姉さんらしい。自分でそう言っている。髪形をセットするのは、エチケットでもある。歯を磨くのも、エチケットであり、彼女は化粧をしており、ナチュラルメイクをしていた。化粧はとあるメーカーを使っており、化粧水を使ってから、ファンデーションを付けるのは、当たり前の事でもある筈―――。
化粧水をパチパチと、しみこませてから、ファンデーションを塗る事にした。アイブロウも、チークと口紅を付けると、見違えたように、菜月は『―――これで・・・よし・・・』と言った。
菜月は化粧をすると、綺麗に見えた。美奈も吃驚しており、『―――貴方・・・化粧、上手くなったわね・・・』と言ってきた。最初は、本当に下手くそだったし、崩れてしまう事があった。
彼女は小さい頃から、あまり友達がおらず、居酒屋で友達を作れるようにしたかった―――。
今日来る女子たちは、自分の友達であり、とある居酒屋の男性である人と、もう一人―――あまり気に入らない、男性が来る事になっている。その男性は気に入らない事があると、直ぐに暴力に励む。
でもまぁ―――化粧をするのは、身だしなみの一部で、菜月はとても楽しそうに出かけて行った。
初めて行く居酒屋で、どんな人がくるか、かなり楽しみにしていた。両親の遺骨を前に、はっきりと言った。

―――合コン・・・行ってきます―――



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