独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい

 自分がどこまで考えなしで行動していたのか気づかされ、心底申し訳なくなり謝罪する。

「ごめんなさい」

「いいんだ。由莉奈さえ傍にいてくれれば、チャンスはいくらでもある」

 悪い声を聞いた気がして、おずおずと顔を上げる。

「チャンス?」

「ああ。結婚しよう」

 薄い唇は極上の笑みを浮かべ、サラリと重要な言葉を紡ぐ。

「えっ」

 当たり前のように言われ、戸惑いが隠せない。

「は? この流れ、俺との結婚受け入れる流れだよな?」

「それと、これとは……」

 本音を漏らすと、海斗さんは額を片手で覆うようにして大きなため息をつく。

「好意と結婚は別物だと?」

「男性は気持ちがなくても行為は別物だとは、知っていますが……」

「待て。待ってくれ。俺の言う好意は『好き』という意味の方だ」

 そこまで言い、再び大きなため息を吐く。
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