独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい
「それなら、旅先の由莉奈の行動が、由莉奈の本当の気持ちだね?」
「それは……」
口籠る私に、海斗さんは言い連ねる。
「俺は由莉奈を村岡物産の娘だと知る前に惹かれ、知ってからも惹かれ続けた。その気持ちを、信じてほしい」
真っ直ぐに告げられる想い。私だって信じたい。私だって……。
「俺と、結婚するのは嫌?」
「それは……」
言葉を濁すと苦笑される。
「これだけ言ってもダメか」
ため息混じりの言葉に、思わず本音を漏らす。
「私は……海斗さんが好き、です。許されるのなら傍にいたい」
しばらく無言の後、顔を覗き込まれ唇が重なる。
自然過ぎて呆気に取られたものの、じわじわと顔が熱を持っていく。