独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい

「明日の予定は?」

 なんの確認だろうと疑問符を浮かべながら「シフトの関係で火曜はお休みです」と答えると、再び唇が重なる。

「俺も。明日は休暇を取った。今晩は由莉奈とゆっくり話したくて」

 醸し出される甘い雰囲気のまま、質問される。

「俺との子どもは嫌?」

 妖しい眼差しで射抜かれ、戸惑いを隠せない。

「嫌な、わけじゃ……」

 それって、つまり……。

 悪い笑みを向ける海斗さんが、表情を緩め頭にキスを落とす。

「冗談。由莉奈の気持ちが追いつくまで、待つよ」

「意地悪です」

 わざと動揺させて、からかうなんて。

 頬をむくれさせると、頭をかき回して体は離れていく。
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